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Šesták
3月にリリースされたエリシュカ&札幌交響楽団によるスメタナ「我が祖国」のCDについて、チェコを代表する現代作曲家、ズデニェク・シェスターク氏(Zdeněk Šesták)よりコメントを頂きましたので公開いたします。

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ラドミル・エリシュカ教授の芸術的な指揮の下、札幌交響楽団が演奏したスメタナの「我が祖国」を、大きな驚きと注意深さをもって聴いた。このCDはピアニストの沢由紀子さんがプラハで私に手渡してくれたものである。私は、このスメタナの録音に大いに感銘を受けたと告白しなければならない。私は耳を澄まして聴きながらひどく胸を打たれた。耳の不自由な不幸な作曲家による、この天才的な作品が、こんなに遠い国と文化の中で反響を呼んだのだ。エリシュカ教授は日本の芸術家たちとともに、精神的にも余すところなく、このとてつもなく大きな作品の精神を我々の最高の解釈で表現している。表面に見える壮大な表情、あるいは劇的な葛藤だけではなく、主にリリックな、あるいは国民的な舞曲の性格を明らかにしている。エリシュカ教授は彼が信頼する演奏者とともに、明晰で強い説得力により最高に表情豊かな「シャールカ」を描き、また、「ボヘミアの森と草原から」の最も繊細な部分で柔らかなポリフォニーを響かせることを忘れなかった。

札幌交響楽団は集中度の高い演奏を展開し、言うまでもなく素晴らしいテクニックを持っており、きわめて高い水準のオーケストラであろう。

このユニークな世界的な音楽作品は、チェコ国民のアイデンティティから成っている。こんなにも遠い日本の札幌から指揮者エリシュカ氏とともに高い芸術的レヴェルを表現することができたのは誠に素晴らしいことであり、感情的な力とともに、この独創的かつ壮大な傑作の上に見事なフレスコ画を描いている。

親愛なる日本の芸術家の皆さん、あなた方に感謝いたします。
同じ音楽家として心より挨拶を送り、次なる創造的な成功を願っています。

ズデニェク・シェスターク博士
2010年 3月 プラハにて

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ズデニェク・シェスターク
PhDr Zdeněk Šesták

作曲家・音楽学者
1925年、Citolibech u Lounに生まれる。音楽家の両親の下、豊かな音楽環境の中に育ち、プラハ音楽院にて、Emil Globil とMiloslav Krejciに作曲を師事する。またカレル大学において音楽学を学ぶ。
オルガン、ピアノ、フルート、ヴィオラ奏者でもある。1968年から69年にかけてプラハ放送局で交響曲と室内楽の番組の演出を担当し、この頃より研究者、作曲家としての頭角を現すとともに、18世紀の音楽を研究する。
6曲の交響曲、(1966-79)2つのヴァイオリン協奏曲(1981,1985)、オラトリオ「女王ダグマル」(1989)、9つの弦楽四重奏曲(1949-99)、2つの弦楽五重奏曲(1975,2000)、弦楽六重奏「人生に感謝」(2001)など多数の代表作がある。2008年にはチェコ政府より文化功労章を受章。
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